リフォーム工事

リフォーム工事

住まいの居心地、使い心地を長く保つためには、問題点を早く見つけて、適正な手当が必要です。仕上げなどの軽微な傷みでも、放置しておくと傷みが下地や構造体にまで進行し、大規模な工事が必要になってしまう場合や手遅れになってしまう場合も考えられます。

建設から一定の期間を過ぎている住宅の場合には、これをきっかけに住まいの点検や修繕をお薦めします。点検の目安は、壁紙の内装や設備、住まいの骨組みなどで(構造躯体)などで周期が異なりますのでチェックするスケジュールを立てて、住まいを上手に長持ちさせましょう。

リフォームの手順

  1. 条件整理

    条件整理

    ◆図面や書類を準備しておく

    条件整理にあたっては、住宅の図面や仕様書などを集めておくと、現状をイメージするうえで大変役に立ちます。また、業者に具体的な検討をお願いする際にも現状の図面があるのと無いのとでは、格段に手間やトラブルの発生などを少なくできます。
    もし、みつからない場合には、住宅を建設・販売した業者に問い合わせてみることも有効です。


  2. リフォーム内容の決定

    リフォーム内容の決定

    ◆リフォームのイメージを固める

    住まいの不便や不満が漠然としたままですと、業者に相談する際にも要求をうまく相手に伝えられず、トラブルのもとになる可能性もあります。どこの部分を、どうしたいのか、改善したいポイントは、できるだけ具体的にしてイメージを固めておきましょう。また、住まいは家族全員で使うものですから、一人ひとりの意見も聞き、しっかり話し合いをすることも大切です。

    住まいの不具合などについて、家族で分かる範囲で問題点を明らかにしておくことも有効です。


  3. 業者選び

    業者選び

    ◆複数の業者から見積をとることが有効です

    施工業者を選ぶ際などには、複数の事業者に見積作成を依頼します。これを相見積と言います。
    また、設計と施工を別業者に依頼している場合には設計者に業者をリストアップしてもらって、見積をチェックしてもらうこともできます。

    (複数の業者に見積を依頼するときのポイント)

    • 各業者に同じ条件希望を正確に伝える。
    • 複数の業者に見積を依頼していることを各業者に伝える。
    • 提示された見積は他の業者には見せない。

  4. 契約

    契約

    業者が決まったら、設計・施工に関する契約を交わします。部分的な仕上げの更新や修繕、設備の更新などが中心の改修リフォームでは、工事請負契約が一般的となります。  ただし、どんな小さな工事でも、契約書は必ず取り交わしましょう。契約書が無かったばかりに、トラブルになってしまった例も少なくありません。

    契約書には、工事内容、金額のほか、工期や引き渡しの期日など、明記されるべき内容があります。「リフォームにあたっての契約はとても重要ですので、突然家にやってきたセールスの人が、安くフォームするからと誘っても、決してひとりでは契約しないようにしましょう。


  5. 工事中の留意点

    工事中の留意点

    ◆大規模なリフォーム工事の場合には仮住まいが必要になる場合もあります。

    大規模なリフォーム工事の場合には、工事期間中に引越や仮住まいが求められる場合がありますので、その分、資金や工期にゆとりをみておくことが必要になります。移転のタイミングや期間について、業者に確認しておくことが重要です。


    ◆居ながら工事の場合にも様々な注意が必要です。

    部分的なリフォームの場合には、住みながら工事を進める「居ながら工事」が一般的です。 居ながら工事の際にも、日常生活の一部の機能が制限されるほか、工事中の騒音や振動、粉塵、シックハウスなどの対策が求められますので、事前に業者に確認しておくことが重要です。


    ◆新築工事と違ってストレスがたまる?

    新築工事と違って、ご自分がその家に住みながらの工事になりますので、気を使うかもしれません。工事が始まると、リフォーム会社の営業ではなく、職人さんが我が家に入ってきます。(当然、身奇麗な服装ではありません)。

    また、今あるキッチンなどを外せば当然音が出ますし、事前に部屋は整理しておかなければなりません。買い物に行きたくても、職人だけを残して行けなくなる方も多いでしょう。


    ◆近隣への配慮が重要です。

    工事の際には、工事車両・施工者の出入りや騒音・ほこり・ゴミの発生など、普段の日常生活にはないものが生じますので、工事着工前には必ず近隣の方々へ、あいさつをしておきましょう。

    マンションの場合は管理組合に届け、共用部分の利用や材料の搬入方法などについて承認を得ておきます。また、工事の騒音などが予想される両隣や上下階に住む方へのあいさつも、忘れずにしておきましょう。


    ◆工事現場の確認・検査をしましょう。

    事業者は、工事スケジュールを記した工程表をつくります。住み手は工事が始まったら、工程表通りに工事が進んでいるかどうか、現場で確かめてみましょう。工事の手順や内容などで疑問がでたら、現場の責任者に確認して早めに疑問を解決しておきます。設計者などと監理契約を結んでいる場合には、設計の内容通りに工事が進められているかをチェックしてもらうことができます。


    ◆工事中の変更・追加の際の注意事項。

    工事中の変更は、取り決めた金額や工期に影響がでるので、なるべく行わない方がよいでしょう。しかし着工後に、計画を変更したり、追加をする場合は、工事の内容を書面や図面で明確にし、住み手と事業者で契約変更をして進めるようにしましょう。そして、工事ごとに見積書をだしてもらいましょう。


  6. 工事終了後の注意事項

    工事終了後の注意事項

    ◆最終チェックをしましょう 。

    工事が終わったら、施工者から最後の説明を受けましょう。引き渡しをする日時の前に、今回行った工事の内容、新しくした部分の使い方や注意点などを、事前に聞いておきます。また、暮らし始めてから分かることもありますので、不具合のあった場合に、どこのだれに相談したらよいかを、確かめておきます。


    ◆書類はきちんと保存しましょう。

    工事の内容をきちんと記録した図面や書類は、整理をして大切に保管しておきます。そうすることで、見えにくい部分のトラブルも判断がつきやすいし、何年後かにリフォームを行う場合も、重要な資料になります。また、新しい設備機器の取り扱い説明書、工事費用に関する書類なども、一緒に保管しておきます。


    ◆数年ごとに点検、手入れをしましょう。

    住まいの居心地、使い心地を長く保つためには、問題点を早く見つけて、適正な手当が必要です。点検の目安は、壁紙などの内装で、5~7年、設備が7~10年、住まいの骨組みは10~15年です。チェックするスケジュールを立てて、住まいを上手に長持ちさせましょう。


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